すがや、仙台に行く

10月18日19日、お祝い事があって仙台に行ってきた。

仙台の思い出の道、もっとうまい写真を撮ればよかったと反省。

仙台の思い出の道、もっとうまい写真を撮ればよかったと反省。

 

仙台は、2006年19歳の一年間を過ごした思い入れの深い街だ。
2006年というと、ドイツワールドカップで黄金世代と前評判の高かった日本代表が惨敗を喫し、マー君とハンカチ王子が甲子園決勝で投げあい、ワンピースはゴーイングメリー号が廃船となった年である。政治では2001年から続いていた小泉体制が終わり、第一次安部内閣が発足した。ちなみに、日本の65歳以上の人口率が世界最高、15歳以下の人口率が世界最低になった年でもある。

僕の中ではまるで昨日の事のように仙石線の帰り道や冬のイルミネーションや行きつけの蕎麦屋さんを思い出すことができるけれど、こうやって当時の出来事を見てみると確かに一昔前になってしまったのだと思わされる。

 

2006年、僕は仙台で浪人生をしていた。
「勉強すればバカになる」と同級生が謎の格言を残していたように、高校時代の僕は全く勉強をしていなかった。とにかく毎日を面白おかしく過ごしていた。そこから「このままじゃあかん! 幸せになるために勉強しよう」とある日突然思い立って青森を出た。

それまでの人生をりんご戦争とかをして遊び呆けていたせいで浪人生活は英語は文型の学習、世界史は紀元前からと、基礎の基礎から始まった。絶望に近い状態からのスタートだったが、19年間の人生で最大の集中力を発揮し、勉学のみに勤しんだ。「大学に行くんだ、東京に行くんだ、幸せになるんだ」という謎の強い確信のもとで、それ以外のことは僕の視野にはほとんど入らなかった。多分、19歳の一年間はおふくろ以外の女性と話した時間というのは1時間にも満たないのではないかと思う。

 

それから時間が経って、僕は27歳になり諸所の事由から、19歳以来の集中力を持って毎日物事に勤しんでいる。19歳以来に、自分にできる精一杯の集中力を再度発揮している。

その結果として、僕は19歳のときよりもある面において非常に弱くなっていることに気づいた。

 

19歳のときは「勉強を頑張っている僕」と「目標の大学」は一本の線だった。
それ以外には何も存在しなかった。面倒な人間関係も、明日を生きるための金銭の計算も、ドキドキする恋愛も、何もなかった。もちろんそういった生活は僕だけの努力ではなく、金銭的な支えがあって成立していたのだけれど、とにかく未来に向かってただ一本の線があり、僕はその線上にある勉強だけをすればよかった。

27歳の「僕」と「目標」は一本の線ではなくなった。
以前よりも色んな人間関係があるし、生きていくために働いてお金もつくらないといけないし、おふくろ以外の女性もたくさんいる。19歳のときよりも僕は色んな関係性や物事から構成されているし、目標もまた色んな関係性や物事の中から構成されるものとなった。

 

青森から仙台に行き、そこからさらに東京にきたとき、僕は一人で知り合いもほとんどいなかった。
そこからこれだけの関係性が生まれて、社会を認識して、目標が生まれて、となっていったのは、まるで無人島から文明にたどり着いたような感動がある。ただ、それと共に、脇目も振らずにとにかく前進!ということが、以前よりもしにくくなったことへの寂しさも少しある。それにもしかしたら文明社会を認識してしまった以上は、以前のような「僕」と「なにかもう一つ」という捉え方や頑張り方はもうできないのかもしれない。

感動と少しの寂しさを抱きつつ、どのようになっても、「連帯求めて孤立を恐れず」ということ、仮に一人になったとしてもやるんだという気持ちをなくさないようにしたい

 

ということを仙台をふらふらして思ったぴょん。

菅谷圭祐 について

横浜の山の方でリサイクルショップやってます。不用品回収、ご相談ください。経営理念「遊ぶように働く。働くように遊ぶ」。畑はじめました、三十路はじまりました。連絡先 09075254766 sugayakeisuke@gmail.com
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