リサイクルショップと「自分らしく生きる」の向こう側の模索

最近、同志からお声かけ頂き、リサイクルショップの副店長に就任した。

 

落選から二ヶ月、方針を模索する菅谷さん。

 

前々回に「シェアハウスりべるたんは3周年迎えたけれど、現状のままではだめだ!僕は28歳で労働者なんだ!」という、さっくり言うとそういう内容の記事を書いた。リサイクルショップの試みはこの問題意識の延長線上になる。とは言っても、記事にも書いた通り「30歳までに何とかできればいいな」位の気持ちでいたので、ほんの二か月ほどで問題意識に対して、正面から取り組めるようになったことは結構な驚きがある。人生って美しいなと思う。

ただ、こういった取り組みをしていて思う事がある。
労働というのは同世代あるいは左翼っぽい業界でつくづく人気がない。「何を真面目に労働者してるんですか」と1995年以降に世に根付いた「働かないで生きる系」から疑問に思われることや、土日やたまの休みにデモや集会に行く人から、そんな事は活動的でも革命的でもない、と思われたりもする。

 

これは僕にとっては結構難しい問題だ。

僕は年に数回、国会前やらどこかの広場に数万人規模の人が集まっても、「それだけ」では世の中は変わらないと思っている。重要なのは年に数度の集会やデモでなく、日常であり、日常とは何かと言うとその大部分を占めるのは労働になる。労働=日常のあり方を活動的にしなければ、世の中は変わりえない。しかし、現在世の中で活動家と思われている人種の大半は労働を活動の場としておらず、休日にデモや集会に行くことこそ、小難しい本を読んで小難しい話を共通の言語を持つ仲間内で議論することこそ活動的であり革命的であると思っている。そして、それ以外の社会のあり方に違和感のある層は、労働からできるだけ距離をとろうとしている。

現状、「労働者として生きよう」と主張することは非常に劣勢である。
同世代を見ると労働が人気がないのは、「働かないで生きる系」の思想の影響が強いのだろうと思う。1995年以降、「働かないで生きる」「ただで生きる」「自分らしく生きる」系の思想が世を跋扈した。20年たった今、同世代の大半はこういった思想が大好きだ。

こういった思想は、20年前は救済や新しい可能性だっただろうし、現に20年たった今でも、適応能力の高い個人の生活を幸福なものに変革している。しかし、この思想はなかなか個人の幸福・不幸という枠を超えられない。社会を射程にした変革には繋がりがたい。

個人の適応力に左右される以上は、挫折・失敗した個人の屍も生む。現在、僕が最も難しいと思うのはこの点だ。「働かないで生きれなかった」「ただで生きれなかった」「自分らしく生きれなかった」人たちは、今後どうなるのか、あるいは今現在どんな生活を強いられているのか。僕はこういった個人の生活を幸福なものとは僕は思えない。
そして、恐らく今後「自分らしく生きる」という思想は救済の数よりも多い屍を生むことになると思う。

落選から半年、ご縁があり方針を実践に移せた菅谷さん。

 

繰り返しになるが労働者方針は現状人気がない。

しかし、日常において労働に取って変わるものは人類史の中で発見できていないように僕には見えるし(もしも取って代わるものがあるならば教えてほしい)、その労働において僕に発見できている方針は「労働組合に入る」か「自分たちで仕事を作る」のいずれかである(こちらも同様に他の方針があるならば教えてほしい)。
この内、僕は自分の性分と、また現状の可能性を鑑みて「自分たちで仕事を作る」という方針を試みたい。

ここまで何度も「人気がない」「芳しくない」と書きつつも、個人的には非常に楽しい毎日を送っている。労働(活動)の中で生まれる交流や得られる知識は、個人的には展望を感じられる。そして、人気がないということは展望が開けるときは大きく開けることになるので、僕としては地球上に数人しかいない豊島区人柱派の同志と一緒に引き続き頑張っていきたい。

 

ちょっとだけお店の宣伝、こういった思いでお店をやっています。
お店のツイッターアカウント→リサイクルショップ落穂拾

当店の落穂拾(ラクスイシュウ)という店名は、ミレーの絵画が由来となっています。当時、落ちた穂を土地の所有者は取ってはならず分け与えなければならないという風習がありました。ミレーの絵画では、まさに落穂が分け当たえられるその瞬間が描かれています。
現代において、ミレーの落穂拾に描かれた精神は軽視され、時には蔑まれ不要なことであるように思われています。市場には新しい商品が溢れ、「落穂」をどんどんと作るように煽られ、その落穂を分け与える精神も希薄です。

当店は現代の落穂の一つである家電家具衣類等の生活に必要なものを、拾い、分け与えるきっかけとなるお店を目指そうという思いから、落穂拾という店名を付けました。皆様にとって、素敵な「落穂」との出会いの場となるよう精進していきます。

菅谷圭祐 について

菅谷です、三十路です。 連絡先 09075254766 sugayakeisuke@gmail.com
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